アメリカがフセインを打倒した真の理由 ②

米ソの冷戦構造が崩壊してからは、ソ連はワルシャワ条約機構の加盟国のいくつかを、NATO北大西洋条約機構に奪われてきました。またアメリカにしても、世界の警察を名乗るのには些か無理があるかのように、例えば中国の急激な経済発展のように、世界のパワーバランスは分散していったとみて間違いないでしょう。

しかし、自然にパワーバランスが分散したのではなく、意図的に分散させたと考えるべきでしょう。つまり幾らアメリカが覇権国だとしても、一気に、ヨーロッパ・中東・ユーラシア・アジア・アフリカ・オセアニア地区を掌握するほどの全能さは持ち合わせていないという事です。なのでアメリカは、それらの地域の中のとりわけ中東とヨーロッパを同時撃ちさせ疲弊させ、その後、米ドル崩壊という超目玉商品を引っさげて、各国の中央銀行勢力が世界の国家群を、まるで債券回収かのごとく世界統一政府として支配する目論見なのでしょう。

と踏まえれば、アメリカが中東産原油を独り占めして、単なるお山の大将として甘んじるはずがないではありませんか。その原油や瓦斯やレアメタルなど、ロシアや日本近郊をはじめとして世界各地に埋もれているのですから、それらが発掘された段階で、また世界のパワーバランスは目まぐるしく様変わりしてくるのです。

陰謀論者達が言うように、アメリカによるイラク侵略が原油の強奪であるのなら、なぜ同時進行でシェールガスの開発を進めて来たのでしょうか。いやシェールガスが採算に見合ったのは偶然であると考えるのは、なにもわかっていない物言いだといえるでしょう。アメリカのような超合理主義社会に限っては、99.99%の成功を見越して採掘しているに決まっているのです。


【討論】中東情勢の真実 2018[桜H30/6/23]
https://www.youtube.com/watch?v=IgBTPKDwCLI&t=4172s

上記動画の1:10:00~1:12:50と、2:37:30~2:46:25の藤 和彦氏の話に注目してください。2:37:30~2:46:25では、現在アメリカはシェールオイルにて日量の半分以上をまかなっており、さらに南北アメリカの原油に頼れば、もはや中東依存からは完全に脱却できるし、中東原油に対する投資も減少の一途を辿っているそうです。

そう考えれば陰謀論者がいうイラクの原油強奪という目的が、いかにいい加減なものであるとわかるでしょう。アメリカとは世界でも最新鋭の合理主義社会なのですから、また自国のシェールオイルと南北アメリカの原油で事足りるのですから、やはりイラクの原油を欲しいとは思わないでしょう。確かに保険と言う形で、中東をも含む二重に原油の生産地を押さえる事も考えられますが、ポートフォリオの配分を考えれば、他の産業セクターにも投資せなばなりませんから、原油セクションだけに幾重にも投資する訳にはいかないのです。

さて、動画の1:10:00~1:12:50にある財政均衡原油価格ですが、イランもロシアもアメリカのシェールオイルも生産コストとしてはWTIが60ドル程で利益が出るそうです。なので今年に入ってからほぼ60ドル以上を維持しているので、利益が出てきたということです。しかし意外だったのが、サウジアラビアは80ドルにならなければ利益が出ないとの点でしょう。

本来サウジは生産コストが10ドルという低価格にもかかわらず、財政均衡原油価格で考えると80ドル以上でないと利益が出ない。つまりサウジはこの3年間でイエメンに軍事介入したり、アラブの春以降の金のばら撒き? との要因故に財政が厳しいというのです。

それで時間的余裕があれば、上記の3時間にも及ぶ動画の全域を見ておくと良いと思います。もうひとつ気になった点とは、この藤 和彦氏と名前を忘れましたが全部で2名のパネリストが、サウジがシリア化する懸念を述べていました。

さて、こういう情報に疎い私ですがそれなりに考えてみますと、イスラム連合の中核にはイランが相応しいと考えがちですが、イランとはペルシャであり白人の血が多く流れているのですね。それでパーレビの時代には親米寄りでしたが、1979年のイラン革命でパーレビを追放し、次のホメイニに政権が移ると、一気にイスラム色を強めていくのです。と同時にシーア派が強固になり、現前でもシーア派がメインだと思います。

という事は、イスラム色は高くとも人種的にはどうなのでしょうか。私も人種の分布や比率に詳しくはないのですが、なんとなくサウジの人を見るとアラブ人度が高いのではと感じるのです。いずれにしても、財政均衡原油価格の80ドルとはサウジにしてみたら厳しい設定でしょう。この経済低迷から貧困層が増加し、その不満が近年のアラブの春にリンクする形で、原理主義を高めようとの試算があるのかも知れません。この2人のパネリストの、「サウジのシリア化」というワードが頭から離れません。

そこで最後に簡単に疑問符という形で残しておきますが、3.11による福島原発に付いてですが、RAPTが述べるように、大和族側の陰謀論者は原発は大した事ないというのに対して、出雲族側の陰謀論者とは原発事故はクライシスであり未だに予断を許さないと、両者が至極対照的なのがわかるでしょう。

まあその理由に付いてはごく簡単に述べるのなら、対立構造を演じているとでも捉えれば十分でしょう。大和族側はメディアに露出しにくいのですが、出雲族側のほうが大手メディアを動員しているのでしょう。それで3.11のおかげで特に原発大国フランスにおいても、脱原発という風潮が高まっているでしょう。となればフランスは手っ取り早く火力発電に頼るほかないし、中東から手を引きつつあるアメリカに変わって、中東の原油を奪いに行く御膳立てが作られつつあるように思うのです。

下記の動画の32:00~43:20辺りも、念のためチェックされると良いでしょう。


【桜便り】米ロ会談は反中国連携 / 習近平異変とトランプ外交戦争 / NHK受信料に時効なし / 北海道おんな二人旅レポート Part5 / 「チャンネル北海道」設立方針[桜H30/7/18]
https://www.youtube.com/watch?v=OcP8M59ou0E

この記事へのコメント

お茶処
2018年07月20日 00:29

バイキングさん新スレお疲れ様デス。

先ずは添削を。

>自然にパワーバランスが分散したののではなく、

あせあせ(飛び散る汗)「の」が一つ多いデス。


>とりわけ中東とヨーロッパを同時撃ちさせ疲弊させ、

あせあせ(飛び散る汗)味方同士ではナイので表現は難しいデスが「同時撃ち」より「共食い」のがしっくり来るかもデス。

>それでパーレビの時代には新米寄りでしたが、

あせあせ(飛び散る汗)新米×→親米○

>最後に簡単に疑問符という形で残して起きますが、

あせあせ(飛び散る汗)起きます→おきますか置きますが妥当かと。


以上デス。


お茶処
2018年07月20日 01:25

アラビア半島の諸国家、石油云々以前に「パレスチナ領土にイスラエルを建国する」目的でロレンスという工作員に翻弄された過去を持ってマスから利益に繋がるなら如何なる悪政にも加担するでしょうな。
で、サウジアラビアの原油のコストパフォーマンスにしても如何に為政者の「バラマキ」が原因だとしても如何にも不自然デスわな。他国がWTI60ドルで採算が採れるのにバレル原価10ドルのサウジの採算ラインが80ドルとは…

結局消費側からはサウジはロジスティックス的に「遠い」のでしょうね。

ロシア=ヨーロッパ間に跨がるパイプラインと違い、アラビア半島からの原油はタンカーという「流通」経由となりマス。

故に輸送費(スエズ運河通行費含む)が原価を圧迫するのでしょう。

更にバイキングさんご指摘の「原発問題」。燃料電池という新スタンダードが提示されているにもかかわらず原発に代わる発電形式を相変わらず旧来の「化石燃料発電」と「再生可能エネルギー発電」(太陽光・太陽熱・風力・潮力・地熱など)しか術がナイみたく喧伝する…言うまでも無くフランスの化石w燃料の簒奪の大義名分に利用されるでしょうな。

そもそも人口や交通量の多い地域ならば「振動発電(スピーカーが音を発する原理を逆転した発電方法)」でほとんど賄えるのに未だインフラの進まナイ現実…理由?そりゃ大衆がアチラ側に完全に屈服するまで「フリーエネルギー」を供給するワケが有りマセンわな。

奴らは神に取って代わって人類を支配したいワケデスから奴らのシナリオが成就する前に大衆にフリーエネルギーを与える理由が有りマセン。

斯くなる理由でアラブ産油国はヨーロッパと距離が生じ、故に原発問題に揺れるフランスは火力発電のために中東侵略に手染める、という結末が待っているワケで。


インターネットバイキング
2018年07月20日 21:25
お茶処さん

添削ありがとうございます。

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